2025-05-06 22:01

今週のお姉ちゃんチェック

水曜姉弟 5』(小菊路よう)

現在連載中の姉作品の中で、姉になろう系の代表格、『水曜姉弟』の最新刊(4巻からずいぶん経ったような?)が今週発売。
親の再婚型で姉弟となった26歳の姉と13歳の弟のコンビが主人公となり、お料理その他諸々の日常を題材に、お互いを知っていくスタイルです。
お姉ちゃんも良い人、弟くんも良い人で、読んでいて落ち着く、安心して読める作品として広くおすすめできますし、中途半端な実姉弟モノよりも姉になろう系の方がむしろ好ましい例と言ってもいいでしょう。
お姉ちゃんを引き立てる弟くんのキャラクターが相変わらず良いですね。シスコンとはまた違う、姉思いの聡明な年下男子というのは、実は数少ないように思います。

2025-04-29 23:47

今週のお姉ちゃんチェック

今期のプリキュア(キミとアイドルプリキュア)の妖精さんにヤンデレ級のシスコンキャラが登場していてビックリしました。
毎週きっちり見ているわけではないので認識違ったらごめんなさいですが、メロロンちゃんなる妖精マスコットキャラが、姉の妖精であるプリルンちゃんを崇拝レベルで慕っているというガチシスコン。
天然系の姉と、しっかり者だけど度を過ぎたシスコンなのが玉にキズ、という人間界ではよく見かける姉妹を妖精界でも登場させるとは。
以前からのプリキュア視聴層は楽しむ要素が一つ増えましたね。

プリンセッション・オーケストラ』にシスコンの弟くんが登場すると聞いて確認してきました(タレコミ多謝)。

作品は、女児向けを装ったシンフォギアかな? といった世界観。
3人のヒロインの中でも主役格の空野みなもお姉ちゃんに弟くん発見。
その名は空野りく君。
紹介文がたった2行。しかし...

みなもの弟。
お姉ちゃんが大好き!

これだけ。十分!
年齢設定は不明ですが、小学校低学年くらいでしょうか。
みなもお姉ちゃんは13歳(中学2年生)なので、歳の離れた優しいお姉ちゃん型ですね。
その他の特徴として、

特技:お姉ちゃん相手にゲームで負けなし
好きな食べ物:お姉ちゃんスペシャル

お姉ちゃんに関係する設定多し! いい感じです。

作品本編では、第1話序盤に早々に登場し、お姉ちゃんとの絡みもあってワクワクしたのですが、その後はあまり出番がなく...
しかし、何の考えもなく姉弟設定にしたわけではないと信じ、今後を見守りたいと思います。

2025-04-22 23:43

今週のお姉ちゃんチェック

「見ていて楽しい姉キャラ」と「自分の姉になってほしい姉キャラ」は別なのではないか?
という考えが近頃浮かび上がって来ています。
きれいに2択で分かれるものではないけれど、このお姉ちゃんは見ていて楽しいタイプだな、とか、このお姉ちゃんの弟になって一緒に暮らしたい! とか、大まかな分類はできるのではないかと思う次第。
例えば、タマ姉(ToHeart2)は見ていて楽しい方の姉で、シンカリオンのイナお姉ちゃんは姉弟になって欲しい方の姉。
もしかして、その作品の中で主人公の姉設定なのか、そうではないかの違いかとも思いましたが、必ずしもそうとは言い切れないようで、結局個人の嗜好の問題かもしれませんが。
この分類をしてみると、なぜその姉キャラを好ましく思うのかが自己分析できて、何ゆえ自分が姉好きなのかという根源的な問いの手がかりにもなるような気がしています。

しかし、この分類法を実践するのに適当な今季の新番組や新刊が見当たらず、今週のお姉ちゃんチェックはここまでとさせてもらいます。
そうそう、日曜朝の『プリンセッション・オーケストラ』に弟持ちの姉ヒロインが登場すると聞いて(タレコミ多謝)、キャラ紹介を見てみれば、ショタ風味のお姉ちゃん大好きっ弟(こ)がいるじゃありませんか。
これは見ておかねば、ですねぇ。

2025-04-15 23:58

今週のお姉ちゃんチェック

今期のアニメ新番組の中で、姉派、広く言うと家族系・きょうだい系好みの層には『紫雲寺家の子供たち』が注目作になりそうですね。
5人姉妹(と思っていたが、実は血の繋がりはなかったと告げられる設定)とひとつ屋根の下で暮らす王道スタイル。
主人公は5人姉妹の真ん中と同い年でちょうど釣り合いが取れ、姉派にも妹派にも受け入れられる構成です。
穏やか長女、クール二女の設定もまた王道。
原作未読ですが、少々ラブコメ感強めかと思いました。
「実の兄弟姉妹だと思っていた→実は血の繋がりはなかった」は、近親のタブーから解放される方向なので、ラブコメ志向になってしまうのはやむを得ないところ。
「実は血縁関係はなかったけど、兄弟姉妹の絆は変わらないよ、家族愛こそ至高!」って展開もなくはないですが、おそらく本作の多くの読者はそれに期待はしていないでしょうし。
ということで、姉アニメと声を大にして言うほどではないですが、定番の複数ヒロイン系作品も好みって方は見るべき一作でしょう。

『スパイファミリー』114話(原作版)が素敵だとタレコミをいただいて(多謝)、読んでみたらあら素敵。
姉と弟の過去の思い出から今の境遇、移りゆく姉弟の関係や距離感を全面的に描き出した姉的傑作回ですね!
スパイファミリーは本当によくできた作品ですが、とりわけヨルさんを姉設定にして弟を持たせたことが実に実に素晴らしいと思います。


2025-04-08 23:42

今週のお姉ちゃんチェック

こじれにこじれた義姉弟の話』(飴降あめり

社会人の姉・六花(りっか)と大学生の弟・凛(りん)。凜は10年以上、美人でしっかり者の姉にこっそり恋をしている。きっと弟としか思われてない、この気持ちは伝えられない...そう思っていたのに、六花と『デートの練習』をすることになり!? 初めて名前で呼んで、手をつないで...恋人の距離感に、積もり積もった「好き」は決壊寸前!? SNSで話題沸騰中! 隠し上手な二人のすれ違い焦れキュンラブ

先日、タレコミをいただいたこちらの作品、一般公開では第2話まで進展しました。
お互いに好き同士でありながら、想いをそっと内に秘め、お姉ちゃんも弟もうわべでは姉弟を装いつつも心の中はラブ一色!
というキュンキュン全開な作品となっています。
平静を装う一面と、一人になったときの悶絶感のギャップが魅力の一つでしょう。

が、
小弟を含め、姉マニアの同志の中には、若干の違和感を持ってしまう人もいるはず。
その理由は、姉弟愛よりも恋愛感が高めな点にあるのではないかと。
義理とはいえ、好きになってはいけない、恋愛対象にしてはいけない相手との禁断の恋を好む層には間違いなくお薦めの作品です。
しかし、姉を姉として、弟を弟として愛している、恋人ではない、恋愛感情ではなく姉弟愛こそ至高と感じる層には、ちょっと違うんだよなぁとの感想を抱いてしまうでしょう。

思春期前後で年が近い関係の姉弟だとわかりにくいのですが、例えば母親が我が子に向ける愛おしい感情の源って、恋愛感情ではなく親子愛ですよね? (特殊な性癖を扱う作品を除く)
それと同様で、姉のことが/弟のことが好き、って姉弟愛に基づくものが小弟は好みです。恋人にしたいんじゃなくて、姉を姉として、弟を弟として、そのまま好きっていうのを尊く感じるのです。
「恋人<姉弟」なのか「恋人>姉弟」なのか。世界は2つに分かれます。

そういう意味で、本作はおそらく全姉連の中でも人を選ぶと思います。
どちらが上とか下とかではなくて、恋愛関係を好むのか、姉弟関係を好むのか、その違いですので誤解なきよう。

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